月100時間の残業を乗り越えた後に見えたものとは?

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鳴り響く目覚ましと、身体にまとわりつく「絶望の重り」
企業によって、特に正社員として働く場合、職種にもよりますが「残業」は付きものであると思います。
それがあまりにも自分の私生活を壊してまでする必要があるのか。。「Work Life Balance」が叫ばれている今日において、無理な残業をしてまで得られるものがあるのか?
私が、月100時間近くの残業をしてたどり着いた「真実」をお伝えいたします。
前職にて上司の底が見え、もうこの会社で得るものはないと判断し、次は貿易業界でもっと幅広い視野で仕事をしていきたいと思い、新たに就職(でなく転職)活動を行いました。
1社目の時は、散々な就職活動であったため、次はもっと効率的に企業研究もしっかりと行いながら、企業のHPや転職サイトで調べていきました。
希望としては、中小よりある程度大手企業であり、会社自体も大きければ、その分仕事の内容も充実していると考え、いくつかの企業に応募したところ・・・
大手総合商社の子会社でしたが、面接でも前職の経歴をアピールし、なぜ辞めたか、今後どうしたいかを自分の言葉で説明することが出来ました。
更に前職で、仕事をしながら自己啓発として「通関士」の試験に合格していたことも評価され、見事内定をいただきました。
入社してからは、1か月近く充実した研修があり、やはり大手は違うと感じました。
最初にビジネスマナーや業界の座学だけでなく、英語研修やセミナーへの参加、工場見学など幅広く研修を受けることができました。
(ただ正直研修内容にもよりますが、退屈なところもあり、早く仕事がしたい気持ちもありました。)
ようやく、研修も終わり、いざ配属となった部署で思わずエっと(何とも言えない違和感)を感じました。それは・・
働いている人が上司以外全て女性でした。
上司もある程度の年配(50代)のような方ばかりであり、それ以外は全て女性という状況。。嬉しい!というよりこれから先どうなるのか? 多少不安がありました。
実際配属された後も実務研修で、座学が2週間程度あり、その後OJTで上司の下でまずは周りでどういう仕事をしているかを観察するとのことで・・
仕事を見るというより女性をジロジロ見ているだけの何とも言えない状況でしたが、
そんなこんなで実際仕事をし始めたのは、入社して2か月経った頃から始め、上司もとても人が好さそうであり、「問題なし」とこれから一所懸命やるぞと意気揚々とした気持ちでした。
特に残業もなく、仕事も定時で終わり、その後は女性社員と飲み行ったり、家でくつろいだりと新しい会社で謳歌していました。
ところがやっと仕事も覚え、一人前になった矢先でした。
元々自分ともう一人同期で同じ男性と2人で配属になったのですが、その一人が突然会社に来なくなってしまいました。
連絡しても音沙汰なし・・・どうしたのかな?
と思い、直属の上司に理由を聞いてみると「彼ね・・辞めたらしいよ」
え~なんで? と思いいろいろ周りに聞いたところ、女性ばかりの周りの環境に馴染めず、辞めたとのことでした。
自分自身も確かに配属された当初は多少違和感ありましたが、暫くすると慣れたというか
あまり気にすることもなかったのですが・・
それから状況が一変することになるとは・・
この会社は男性は総合職としての入社、女性は一般職での入社とのことでした。
待遇や給与面も大幅に違うらしく、女性はある意味仕事よりプライベートをメインに仕事をしている人が多いような気がしました。大体3年も経たないうちに寿退社で辞める人が多いことに気づき、次から次へと辞めていく状況でした。
その辞めた人のしわ寄せが自分にふりかかることになり、仕事が泡のように膨れ上がっていくことに・・あいつだけ先に逃げて、自分は逃げ遅れたのか・・・!
入社してちょうど1年が経った頃には、定時で終わることはまずなく、昼は顧客やら社内の関係者との電話での対応がほとんどで、肝心の書類作成に手が回らず、定時後にやっと手が付けられるようになり、残業が当たり前のような状況となっていきました。
女性は、ほぼ定時で上がる人が多く、この後彼とデートや飲みに行く話をしている中で、自分だけ
定時後も仕事をする有様・・
仕事が終わるのが夜10時を過ぎるのが当たり前になり、時には終電間際になることもざらにあり、体力的にしんどくなってきてしまい・・・・
一人で黙々といつまでたっても終わらない仕事を延々とするはめに・・・
朝も体を動かすのがままならず、遅刻をすることが多くなってしまい・・とうとう休みがちになってしまいました。
怒号と電話、積み上がる書類。麻痺していく「自分」という感覚
もうそのころは気力もなく、ただ惰性で仕事をしている状況となり、顧客には怒られるは、仕事は
つぎからつぎへと溜まりはじめ、机の上は未だ処理していない書類が山積みの状態。
そんな状況の中で、また新入社員が入社となり、楽しそうな状況を横目に、一年前の自分のあの頃を思い出しては、もうそんな楽しかった時代には戻ることが出来ない悔しさを噛みしめ、定時後も
終わらない仕事をかたづける為に黙々と仕事をしていました。
深夜1時の終電。夜道でふと漏れた「このままでいいのか?」という呟き
このまま、ずっとこの状況になるのか?何とか改善できる道はないのか?
必死に模索していました。直属の上司に相談をしましたが、ほぼすべて親会社からの出向社員であり、いずれ親会社に戻る身です。
あまり親身になってくれるはずもなく、言われたことは「お前は総合職だし、将来の幹部候補になる立場なんだから、そのくらいの苦労を乗り越えられないと困る」と逆にダメ出しをくらいました。
人事に相談しても、話は聞いてくれるが特に改善策はなく、ただ頑張れしか言わず・・成すすべなしの状態に・・・
終電間際の帰り道に、このままでいいのか? これは乗り越えなくてはいけないものなのか?
と自問自答するも、自分ひとりでは解決することもできずに・・・とうとう・・・
【結論】「耐えること」が美徳だと思っていた、あの頃の私へ
今回なぜこのような事態になってしまったのか?改善できる点はあったのか必死で考えました。
ただ、心はゴムのように、一度伸びきったら戻らないことをあらためて気づきました。
限界を超えて働くことの本当のリスクを知りました。
さらに思うことは、会社の歯車ですらない「使い捨ての電池」であったのだと・・
自分が倒れても、世界は何事もなかったかのように回り続ける現実があったことも気づかされました。現に同期が辞めてしまったにも関わらず、その後何もなかったかのように仕事は動いていました・・
というより居る人間だけで動かさざるおえない現状・・
それに対して残ったものがその穴埋めをすることになる現実・・
辞めるが先か後かの違いだったとは思いたくありませんが・・・
その現状を知ったうえで、あえて自分は『戦略的撤退』という名の勇気を基に辞めることを決断しました。
毎日ただ一人深夜近くまで残業をする意味があるのか?
精神共に身体が悲鳴を上げている中でその先に何かあるのか?・・・・
上司から言われた「お前は将来の幹部候補」という言葉。
当時は幹部候補と言われてもピンとくることはありませんでした。
日ごろの上司の行いを見ても、仕事をしているのかしていないのかわからない有様。
当時聞いた話だと親会社で能力的に仕事が出来ない人が数年毎に入れ替わりで上司になっている話を聞いたことがあり、そんな上司を見て自分がこの会社で上に立つイメージ等知る由もありません。今思えば、幹部候補とは名ばかりで、退職を機に抜けた女性の穴埋め要員として自分はいるんだなと・・
あんなに優しそうだった上司も、環境も、結局は私の人生を守ってはくれませんでした。誰も助けてくれないなら、自分で自分を助けるしかない。
それが、私の選んだ『戦略的撤退』でした。
私からのメッセージ:自分の限界を超えて働くその先に未来はあるのかを考える。
働き始めの頃は自分の限界(殻)を破ることも時には必要です。そうしないと自ら成長することは出来ません。
ただ、その先にある未来(方向性や、その会社で働くことのビジョン)が見えないと、いくら限界を超えるとしても、その前に身も心もボロボロになります。
自分がこの会社で「こうなりたい」というものが見えない(見させてくれない)時には、あえて「戦略的撤退」も必要であると考えています。
同じような境遇にいる方がもしいるなら、自分の身も心もボロボロになる前に抜け出すための一歩を・・・


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